インターネット宿泊予約サイト「じゃらんnet(ネット)」を運営するリクルートに旅館業界が猛反発している。利用者へのポイントサービス強化に伴い、宿泊施設側に販売手数料の引き上げなどを求めているためだ。利用者にはうれしいサービス強化でも、その原資を旅館側が負担する内容のため、老舗旅館のダンナ衆の怒りは収まらない。 リクルートでは10月末、じゃらんnetのポイント(1ポイント=1円)を来年4月以降、グループ内の飲食総合情報サイトなどと共通化することを発表。飲食店予約など他サービスで付与されるポイントも、じゃらんnetの旅行商品に使えるようにする。 ただ、同時に宿泊施設側に通告した販売手数料率の変更が波紋を呼んだ。新制度で利用者に付与するポイントは旅行代金の2%。リクルートではこの2%分を販売手数料に上乗せし、宿泊施設に課す方針を打ち出したのだ。 例えば、2人以上1室利用では現行の8%が10