「友人から『うっかり読むなよ』と教えてもらったのですが、仕事中に読んで、思わず泣いてしまいました(笑)。事実かどうかは別にして、作品としてもかなりのレベルです」(怪獣絵師の開田裕治氏) 一月中旬、2ちゃんねるのVIP板にアップされたスレッド「ゲーセンで出会った不思議な子の話」が話題だという。ジャーナリストの井上トシユキ氏が解説する。 「実話のように書き込まれた“泣ける”ラブストーリーであることから“第二の電車男”のように見られています」 書き込みは「俺」による告白のスタイルで、四日間にわたって続く。物語は、ゲームセンターに通うのが趣味の冴えない大学生が、吹石一恵似の美大生の女の子と知り合うところから始まる。格闘ゲームを通じて知り合った二人は互いに惹かれていく。だが、じつは女の子は“余命一年”の「若年性卵巣ガン」だった。二人は残り少ない時間を惜しみながら過ごし、最後に女の子は……という