【ソチ=原誠司】ロシア南部ソチで来年二月に開かれる冬季五輪開会式に、欧米首脳の欠席表明が相次いでいる。ロシアで六月に発効した同性愛宣伝禁止法による人権侵害を問題視しているのが主な理由だ。プーチン大統領は、政敵で十年間服役していた元石油大手社長のホドルコフスキー氏(50)を釈放したほか、大規模恩赦を実施して批判をかわそうとしている。 リトアニアのグリバウスカイテ大統領は十九日、ソチ五輪開会式への欠席を表明した。理由として、同性愛宣伝禁止法をめぐる「人権状況」を問題視していることも明らかにした。さらにウクライナに圧力を加え、欧州連合(EU)の連合協定締結を阻止したことなどを挙げた。