元プロ野球選手の愛甲さんが昨今の野球の不人気について「野球はサッカーと違って世界とのつながりがないから」だと語っている。 まさにその通りで、野球には拡がりがない。たった5球団を相手に年間で140試合を消化して、さらにそこで優勝してもクライマックスシリーズで敗退して、結局3位だったチームが日本シリーズを制したりするプロ野球。しかもプロ野球でいくら勝ってもその球団が世界に羽ばたくことがない。世界へと続く道がないのだ。 かろうじてサッカー日本代表のように位置づけられたWBC日本代表は、WBCのたった16カ国で争われる規模感や韓国と何度も対戦するようなシステムがファンをしらけさせ、興奮を奪っている。野球は世界的スポーツではなく、ファンやその他興味本位層もそれに気づいてきている。 その気づきを与えたのがサッカーだろう。男子はもとより、U世代やなでしこジャパンなどの活躍によって、世界を相手に戦う日本人