■様々な構成法 頭の中だけで構成してまとめられるのはせいぜいペラ20枚くらいのシナリオまでです。 一時間モノや二時間モノを書く場合には、それ相応の時間をかけた構成作業が必要です。 ただし、この構成という作業には正解がありません。様々な方が多くの理論を語られており、それぞれの理論で立派な作品を書かれているのですから、どれが正解でどれが不正解とは言えないでしょう。 日本の場合は、「起承転結」の四部構成の考え方が長い間主流となってきました。近年では、アメリカの脚本家で脚本コンサルタントでもあるシド・フィールド氏が提唱するハリウッド式の「三幕構成」が脚光を浴びていますし、能の大家世阿弥は古くから「序破急」という構成法を提唱していました。 書店でシナリオの入門書を取ってもみても、構成には様々な解釈があることに気付かされます。しかし、どんな物語も「起」に始まり、「結」で終わることに違いはありません。そ