私は「誰かを嫌いになること・嫌悪を表明すること」がどうしても好きになれない。 そして真っ向から矛盾するが、そういう嫌悪を臆せず表明する人が、どうしてもどうしても好きになれない。 この気持ちを持つ自分がやりきれなくて仕方がない。 どんな悪党だって心がある。過去がある。それを踏みにじって「アイツはダメだ、ヒトデナシだ」と蔑視する声に、どうにも情けない気持ちになってしまう。 話は変わるが先の参議院選挙の山本太郎氏。氏の当選をお祝いしたい。心から、お祝いしたい。 一人の人間の声が多くの人に支持され、国会にまで行ってしまったのだからこれは大変凄いことだと思う。 しかし非常に恐縮なのだが、私はどうしても彼のことが好きになれない。 ややもすると思いがけず憎んでしまいそうになる。 そして同時に、そう思ってしまう自分をこそ、何よりも憎く、情けなく思ってしまう。 私の立場から見ると、彼の言葉にずいぶんと多くの