デザインワークにおいて、その印象を大きく左右する視覚情報のひとつが色彩である。本記事では、プロのデザイナーにとって「色」がなぜ重要であるかを、あらためて考えていく。さらに、色に関する知識と技能を問う検定試験「色彩検定」の出題問題や、色彩講師のインタビューも紹介。色彩について興味がある、あるいは今まさに色彩検定の資格取得を目指し勉強中という人は、ぜひ参考にしてほしい。 私たちの生活で目にするさまざまなモノには色が存在すると同時に、その色である理由もきちんと存在する。それだけに、ビジュアルデザインを手がけるクリエイターは、色彩の使い方ひとつで制作物の完成度がまったく変わることを念頭に置く必要がある。しかし色彩について系統立てて考えず、感覚やセンスに頼っていることはないだろうか? 自分の得意な配色やトレンドカラーを取り入れることは手軽に進められる反面、感覚的に好みでない色は避けてしまう傾向に陥り