ブックマーク / ameblo.jp/eigo-gogo (6)

  • 『軍事戦略論』

    イギリスの軍事史研究家であったリデル・ハートの「軍事論」を数年ぶりに読みました。 数年前、インテリジェンス(諜報活動)の企業への導入についてあるビジネス誌に寄稿したときに精読した書籍だったのですが、それ以降は手にしていませんでした。 「軍事論」の中心にある“敵が予期できず手を抜きそうなところを攻めることこそが勝てる戦略である”という考え方、すなわち“奇襲こそが最も効果的な戦略である”という考えは、当たり前であるものの、日々現場におりて戦略を考えていると忘れがちな視点です。 現場にいると、強みを最大限に活用して正面突破しようという誘因がついつい強く働くのですが、まずは奇襲の可能性を考えるべきであるというコンセプトは、過去の戦争事例を深く知り、第一次大戦と二次対戦を実際に経験したリデル・ハートだからこそ導き出せた法則です。 常勝将軍と呼ばれたカルタゴのハンニバルがローマ軍に大打撃を与えた第二次

    『軍事戦略論』
  • 外資系 戦略コンサルタントの着眼点

    私が戦略コンサルに参画した際のキャリアゴールは、日から世界に大きく羽ばたく企業をつくり、日の多くの企業に夢を持ってもらうことを通じて、日の産業や経済を元気にしたいということでした。 少し前のトヨタや日産、今のユニクロなどの世界で活躍した企業に夢を貰った企業や経営者、ビジネスパーソンはたくさんいます。 こうしたことを事業会社で実現するとすれば、やはり日を代表できるような企業でなくてはいけないですし、その中でもらうポジションもいくつかの条件を満たさないといけないと思ってきました。 このため、以下の5つの条件が揃った場合にのみ、新たなチャレンジを受け入れるという強い基準を持っていました。 1.その企業の経営者が気で組織をいい方に変えようと思っていること 2.経営者との間にだれも挟まないポジションに就けること 3.その企業が海外に誇れる日固有の強みを持っていること 4.海外の展開を中心

  • 『正しい思考を身に付けよう』

    昨日、人生最大の成功が「大学に入ったこと」と書く学生が多く、ちょっと寂しくなったということを書きました。 (昨日の記事はこちら 。) 同じ採用プロセスの中で感じた別の所感があります。 このブログは戦略コンサルを目指している方も見ているようなのであえて書きますが、一部の学生は正しく論理的な思考が出来ていないと感じます。 具体的には、ケース面接の会話の中で以下のようなやり取りがありました。 「それでは、日教育のあり方に大きな問題があるということでしょうか?」 というこちら側からの質問に対し、 「いえ、日教育のあり方の問題が大きいということではありません。なぜなら、教育のあり方よりも家庭での教育のあり方の方が問題が大きいからです。」 という回答が返ってきました。 ??ちょっと一瞬戸惑い何回か聞き返しましたが、同じ回答です。 質問にまっすぐに答えていないことを指摘した上で、私の方からは以下

    『正しい思考を身に付けよう』
  • 『30代の一流と40代の超一流』

    比較的最近のことですが、あるエグゼクティブサーチのコンサルタントと夕をとりながら話をする機会がありました。 (ちなみにエグゼクティブサーチというのは、いわゆるヘッドハンターです。こちらの記事 で以前ヘッドハンターについて書いたことがあります。) その際になるほどと思ったことがあります。 それは、30代の半ばまでは土日も含めひたすら自己研鑽をすることはプラスだが、30代後半になってくると、休日もひたすら自己研鑽をしているというのはあまりにも視野狭窄で、そうした人は最終的にビジネスマンとして超一流にはなっていないという話です。 その方いわく、30代も半ばを過ぎてプライベートや家族を大事にできていないビジネスマンは、経験則として大成できていない人が多いとのこと。 その背景は、グローバルで活躍する一流のビジネスマンは、皆さん30代後半ではビジネスの能力やスキルとしては甲乙付けがたいぐらいに習得し

    『30代の一流と40代の超一流』
    hisashi_naitou
    hisashi_naitou 2012/04/19
    個人力と 率いる力
  • 『気遣いと外資系企業』

    私は銀行に新卒で入っていますので、会社で上司に気を遣うことの重要性を叩き込まれました。 例えば1年目や2年目の頃は、コピーの紙が切れればダッシュで換えに行きましたし、飲み会でも上の人のビールの残量に常に気を配り、間髪いれずに注いでいました。 銀行は気遣いができるかどうかが異常なまでに重要視される組織でしたが、こうした下から上への気遣いは、多くの日企業で重要視されているように見えます。 (銀行では勝ち残るためのゲームのルールだったと言っても過言ではありませんでした。) 一方で外資系企業の多くではそうした面はあまり表立っては口うるさく言われません。 戦略コンサルでも“上の人に気を使う暇があるぐらいなら、自立して仕事を出来るようになれ”というコメントを聞くぐらいなので、社内での気遣いへの重視度は軽いのですが、個人的には外資系でも気遣いができることは相当に重要な要素だと思っています。 コンサル

    『気遣いと外資系企業』
  • 『金銭欲からの開放』

    昨日は、クライアントからいい意味で「尖っている」との言葉をもらい、その背景に、邪念から脱し、ピュアにクライアントの成功を考えられるようになってきたことがありそうだと書きました。 (昨日の記事はこちら 。) 最近特に感じるのは、金銭欲からの開放です。 もともと、もっとお金があればという思いは人並みにありましたし、どうしたらさらにお金を貰えるポジションや仕事につけるかに頭を悩ませたこともありました。 この仕事に移り、給与でいえばメガバンクの頃からは数倍になり、当初はそれが嬉しかったのですが、最近感じるのは、お金の増加はどれだけ人生の幸せを増やすのだろうかという疑問です。 というのは、お金が増えると手に入るものの質は良くなるのですが、質的な人生のあり方は変わりません。 例えば給与が数倍になれば5万のスーツを買っていた頃よりも、数倍の価格のスーツを買うようになり、や家賃への支出も同じように増え

    『金銭欲からの開放』
    hisashi_naitou
    hisashi_naitou 2012/04/19
    欲望を見極める
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