報道写真家 ジョー・オダネル撮影 「焼き場に立つ少年」 (1945年長崎の爆心地にて) 感想: この幼い少年の姿を視まして、「ああ、日本人らしいなあ」と私は静かな感動を覚えました。 この直立する少年の目前には、露天の穴で焼かれている最中の多くの御遺体がありました。 幼い少年なりに、死者への敬意を表していたのでしょう。 この少年の目には、悔しさと共に、死者への慈悲の思いを感じさせます。また、武士のような死に対しての潔(いさぎよ)さも在ります。 まさに日本の大地において、産土神(うぶすなのかみ)により魂が結ばれて誕生した日本の子供です。 ジョー・オダネル氏は、最初は敵国の日本が憎くて米軍に志願をされたそうです。 そして、米軍の命令により、原爆投下直後の長崎に軍人の一人として進駐されました。 ところが、想像以上の大被害の中で、顔相が無くなるような重傷に耐え続ける多くの住民の姿、重傷を負いながらも