Q01 総合商社としての三菱商事のビジネスモデルは変化してきていると言われますが、どのように変化してきていますか。 A01 かつての三菱商事は、資源/非資源にかかわらず、仲介(貿易)事業者として、主として取引仲介と取引先への信用供与(商社金融)を中心とした事業で収益をあげており、投資はあくまで補完的、すなわち取引拡大の助けにするという位置づけでした。いわば、あまりリスクをとらないローリスク・ローリターン型ビジネスを行ってきた訳です。しかしながら1990年代に入りビジネス環境が厳しくなる中、取引先からもより高いレベルのサービス提供を求められるようになり、ビジネスモデルの変革を行ってきました。 現在の三菱商事は長年にわたり蓄積してきた情報や経験、知見などを有効活用し、川上から川下まで全体を俯瞰し、必要なところに機能を提供するように変わってきています。例えば、取引仲介だけではなく、取引先の物流