2015年は図書館に関するニュースや話題が各所で目に留まった。 映画界においては理不尽な検閲から図書館の自由を守ることを題材とした「図書館戦争 THE LAST MISSION」(原作:有川浩『図書館戦争』)が公開され話題となった。 国立国会図書館の納本制度をめぐってのニュースでは,国立国会図書館法や納本制度を,初めて見聞きした方も多いのではないだろうか。 愛知県小牧市においては,図書館業務の民間委託の是非について住民投票が行われ,図書館の運営や選書の民間業務委託そのものにスポットが当たった。 一方,鎌倉市図書館がTwitterで発信した「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は,学校を休んで図書館へいらっしゃい。」というつぶやきは社会的にも共感をもって迎えられた。 話題の善しあしは別として,図書館という媒体が,話題となり注目されているのは,「図書館」のもつ機能が変化し,その変化が表面に現れてき
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