仏リヨン(Lyon)の高齢者施設で、介護師に支えられてダンスを踊る認知症患者(2008年2月7日撮影、資料写真)。(c)AFP/FRED DUFOUR 【6月24日 AFP】将来、人間の寿命が100歳まで延びると予想される社会で、アルツハイマー病によって世界経済が深刻な危機に陥る恐れがある――。米下院外交委員会で23日、米アルツハイマー病対策支援団体「USAgainstAlzheimer's」がこのような見解を示した。 アルツハイマー病専門医らも参加する同団体によると、現在すでに全世界で2400万~3700万人が回復の望めない認知症とともに生きているが、2050年までに患者数は1億1500万に達する見通しだという。 高齢化が進む一方で女性が生涯に産む子どもの数が減少傾向にある世界において、生活支援を必要とする高齢者が急増する未来への備えは益々、後手に回ると懸念されることから、研究費を増額し