若かりし頃は、かたくなに「つき合う人とは音楽の趣味が同じじゃないと嫌!」なんて思ってました。 筆者にとって音楽はある種宗教のようなものなので、ぜんぜん違うフィールドの人とは、友達にはなれてもつき合えない。そういう人は音楽だけじゃなくって、他の部分の価値観だって違うはず! そんなの耐えられない! と決めつけていたのです。思い出すだに、頭がクラクラしてくるような潔癖ぶりです。 そんな筆者でしたが、ふり返れば今まででいちばん長く続いたのは、音楽やその他の趣味があまり合わない人でした。あれれ? なぜ、あれほどまでに趣味趣向が同じ人を求めていたのに、逆の結果になったのか? それはその人の人間的魅力が趣味なんかよりもまさっていたことと、生きる基本的姿勢といいますか、根本的な部分での価値観が同じだったからだと思います(音楽の話ができないのはフラストレーションでしたがね…)。 人間、好きなモノが一致してい