ローカルニーズに迎合せず、自社の強みを貫く 私は現在人事コンサルタントとして企業の国際展開を支援している。メーン業務はエグゼクティブコーチングである。最近は海外赴任者の任地に赴いてのコーチングの機会も増えている。そこで出てくる課題は、 ・現地市場の生の声を吸い上げること、現地スタッフの主体性・やる気を心の底から引き出すことが難しい。 ・本社が求めるものと、目の前の市場で勝つために必要なものとのギャップに悩む。 ・日本では完成度を上げることで結果を残したが、異文化環境では負ける。やり方を変えるべきとわかってはいるが……。 など多岐にわたる。それら課題に相対するとき、北欧社会や北欧企業のあり方を参考にすることが多い。 1000年前に活躍したバイキングを祖に持つ北欧の人々は、グローバル化のプロフェッショナルではないかと私は思っている。実際イケア、H&M、エリクソン、レゴ、ボルボなど特徴あるグロー