部屋を借りる際に支払う「敷金」はあくまでも戻ってくるお金。しかし「戻ってこない」「さらに追加請求された」というトラブルは多数。今回は泣き寝入りしないための、「敷金」についてお教えします。 ■敷金は「戻ってくるお金」。でもトラブルは多い 敷金は、賃料の1カ月分~3カ月分が一般的で、礼金と同様、引越しの初期費用として必要なお金です。しかし礼金は戻ってきませんが、敷金は、大家(貸主)に保証金として預けるお金で、あくまでも担保。家賃の滞納がなければ、原則、退去時には「全額返還されるべき」お金です。 「え、でも戻ってこなかったよ」という経験をした方、いますよね。残念ながら、「クロス・壁紙の張り替え代やハウスクリーニング代などは全部敷金から支払う」という、家を貸す側に有利な習慣が、長い間まかり通ってきたのが現状です。 以下は国民生活センターに寄せられた相談内容の一部。 「賃貸アパートの退去時、貸主から