2016年3月26日のブックマーク (1件)

  • 政治家はなぜ「粛々」を好むのか―漢字の擬態語あれこれ― - 選書・編集者のことば

    法案が否決されれば「粛々」と再議決し、不信任案が出されれば「粛々」と否決する。あるいは、不祥事が発覚した際は法に従って「粛々」と処分を進め、批判を受けながらも大規模な公共事業を「粛々」と続ける……最近の政治家や官僚たちは、「粛々」という言葉が大好きです。インターネットで検索すると、2010年の一年間で「粛々」が使われた新聞記事は、『朝日』で213、『読売』で205、『毎日』で176、三つの全国紙を合わせると594件にもなるのだとか。1990年には三紙合わせても19件でしたから、いかに“粛々の時代”になったかが分ろうというもの。90年代以降、日政治も経済も混迷し、あちこちで不祥事が明るみに出ました。そんな時代、組織のトップたちにできることといえば、「慌てず騒がず」しかなかった、ということでしょうか。 そんな「粛々」という言葉――その「流行の始まり」を辿っていくと、どうやらそれは江戸時代