2010年に、SANAAとしてプリツカー賞を受賞し、ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展ではディレクターを務めるなど日本人建築家として世界に大きく存在感を示した妹島和世氏。当サイト開設15周年記念事業「Dialogue Tour」の特別インタビューとして、2004年の《金沢21世紀美術館》をはじめ、昨年竣工した《ロレックス・ラーニングセンター》、そして、“People meet in architecture”をテーマとしたヴェネツィア・ビエンナーレ建築展2010についてお話しいただきました。聞き手は、Dialogue Tourの監修者でもある金沢21世紀美術館キュレーターの鷲田めるろ氏。 鷲田めるろ──私は、妹島さんが設計された金沢21世紀美術館のキュレーターとしての立場もありますが、今日は、もうひとつ、いまartscapeでやっているDialogue Tourというウェブサイト開設15周年