個性的な住人たちに振り回されたり、住人の中学生からのプロポーズ(?)にあたふたしたり、ストレスで脱毛症になって悩んだり。 そんな慌ただしい生活に慣れた頃、突然同級生の尾木くんから交際を申し込まれ…。 茜は、住人(?)の幽霊とも自然に話せるため、不思議な出来事に巻き込まれます。 しかし、生身の住人たちの方が変わっていて、めんどくさい人たちなんですよ。だから、返って幽霊たちとの付き合いの方が自然な感じです。 不思議だけれども現実的 「花桃実桃」は不思議な話なのに、とても現実的なお話でした。現実の話なのに不思議な匂いのする「エルニーニョ」とは真逆でした。その不思議と現実が混ざる感じが心地良いんです。 それはひとえに主人公の茜が40代の女性らしい悩みや問題にぶちあたったり、その中から自分なりの答えらしきものを探しだしていくところがリアルなんですね。 それにしても中島作品にでてくる男性はヘタレが多い