女が「無能力者」と言われた時代 明治から戦前、日本近代は女性の権利は著しく損害されていました。 女性戸主への相続が認められない 妻は相続に関して権限を持たない 浮気は女性だけ罪になる(姦通罪) 『虎に翼』にもありましたが、当時の民法には「相続等に対し妻は無能力者」と明記されているのです。 また、未成年の女性は家督を相続することができません。(相続しても爵位は夫のもの) 依頼人である伯爵家の令嬢は、成人前に無理やり従兄弟と結婚させられそうになります。彼女は家の権利を奪われることを嫌い、それを阻止するよう旭に依頼します。 旭は叔父側の強行的な手段を逆手に取り、訴訟を起こすことで時間を稼ごうと試みるのです。 また、雇い主に強姦されそうになった女性を法律の知識でやり込めるところは痛快でした。いくら女に厳しい当時の法律でも、強姦は罪になるんですね。ただ、訴えがなかなかできないってだけで…。 子供や女