漫画の続きをエッセイで読んだ。「なんで?」とお思いでしょうが、実際に私が読書で体験したことなのです。 現代の漫画に登場した逸話の続きを、大正時代のエッセイ(随筆)の中で見つけました。なぜ、そうなったかというと… とある中国茶器の逸話 この話を最初に見つけたのが波津彬子さんの漫画『雨柳堂夢咄』でした。 午後の清香 骨董にまつわる不思議な物語『雨柳堂夢咄』は、明治~大正時代の骨董屋「雨柳堂」が舞台の物語です。店主の孫の蓮は、骨董につ物の怪や精霊達の姿を見ることができる少年です。 そのため蓮は「能力」を見込まれて人外の者たちからよく頼み事をされます。そんな『雨柳堂夢咄』の「午後の清香」という話の中に中国茶器にまつわる逸話が出てきます。 蓮の知人であるイギリス人教授・グラント先生が不思議な中国茶器を手に入れます。しかし、間違ったお茶を入れたことで茶器の精霊の怒りを買ってしまいました。 教授に泣きつ