SFをこじらせると哲学になる。 未来思想研究会の読書会に参加したら、おそろしく楽しかったので以下にまとめる。レジュメや板書は、[第22回読書会 テーマ:知性 『ランドスケープと夏の定理』高島雄哉×『ソラリス』スタニスワフ・レム]をどうぞ。開催された双子のライオン堂のブックセレクトが魅力的すぎて財布を守るのが大変だった(ここでオフ会したいですな!)。 『ソラリス』と『ランドスケープ』の違い 『ソラリス』と『ランドスケープ』、違いを一言であらわすなら、「知性は多様か一様か」になる。「理解できない知性がある/知性は最終的に普遍性をもつ」と言い換えてもいい。わたしは、「知性に普遍性がある」というブッ飛んだ発想をボコるべく参加した。 まずソラリス。惑星の全域を覆っている知性を持つと思われる海と、その調査に訪れた人を描いた作品だ。傑作の誉れ高く、オールタイムSFベストに挙げる人も多い。いっぽうタルコフ