與那覇潤『中国化する日本』は、版元から送られてきたのだが、読み始めて、とてもまともに読めない書き方がしてあったので、中途で捨てた。で、前からアマゾンレビューや『読書人』か『出版ニュース』で批判していたのだが、與那覇は東大の比較日本文化論という、私が出た比較文学の下に作られた分科から、地域文化の大学院を出て博士号をとり、愛知県立大学に就職、それまで二冊の著作があり、これは学術的なものだったが、一発奇抜なものを書いて当てようというので書いたとしか思われなかった。 まあしかし、野心があるのは悪いことではない。そしてどうも計画は図に当たったらしく、與那覇は論壇誌などで盛んに対談露出をしている。 で私はちょくちょく批判していたのだが、昨日ツイッターで與那覇と遭遇してやりあった。その際、あれを読めこれを読めと言われたのだが、與那覇は、シナ宋代に「近代」が成立していたと言う。そして、それが学界の大きな潮