北欧を、そして世界を代表するガラスウェアメーカー・イッタラ。多くの有名デザイナーを起用し、スタンダードとなるガラスウェアを生み出し続けていますが、2007年に登場したこの「Ote」は、一見商店街の喫茶店にある風。日本人にはどこか懐かしさすら感じさせるフォルムです。 真ん中辺りでカクッと細く”くびれ”ている。ただそれだけなのに、持ったときは指止めになり、スタッキングしたときは引っかかりどころになる。くびれ1つがいくつもの機能になり、それがまた美しい。 日本の大量生産の中で生まれ、全国の喫茶店にまで浸透した工業デザインの産物が、北欧の一流デザイナーの作品と酷似する。それはすなわち、文化も思想も超えた普遍的なグッドデザインであることの証明なのでは。 世界に愛されるべきフォルムを、世界に誇る技術で産み落とした逸品。手にとって、圧倒的な造形美を感じてください。(TAKAMI)
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