日々の暮らしの中で春が来たと思う瞬間。それは、店頭で『旬の野菜』のコーナーに山菜が並んでいるのをみかけた時です。三寒四温の季節の中で、春なんだなと感じます。今回は、その山菜の中から東京の特産物でもある『うど』をご紹介します。うどは、ウド科タラノキ属の多年草です。日本、朝鮮半島、中国東北部に自生しますが、食用としている日本が原産といわれています。 うどは、山野に自生する野生のうどと周年流通されている栽培されたうどがあります。栽培されたうどは野生のものよりアクが少なく香りがまろやかなため食べやすくなっています。店頭で1年中販売されているうどは『軟化うど』です。畑で養成した苗を日の当たらない地下室などに入れ光を当てずに育てます。そのため、白いうどになります。もうひとつ、頭の部分をお日様の光に当て先端を緑色にした緑化うどがあります。白い軟化うどと区別して『山うど』という名前で出荷され、香りがよく歯