失敗に帰した2016年の五輪招致で東京の招致委員会が使った10分間5億円のPR映像をめぐり、東京都の石原慎太郎知事(77)は18日、映像を制作した大手広告代理店電通の担当者に都議会に参考人として出席し、経緯を説明するよう求めたことを明らかにした。 石原知事は16日に閉会した都議会で、野党民主党都議の一般質問の中で、10分間5億円のPR映像が高額ではないかと追及された。この日、都庁で今年最後の定例会見に臨んだ石原知事は「電通のスポーツ局長が来て話をしたが『議会に招致されれば出る』ということ。都の担当者に説明させるよりもいいだろう」と言明した。 都側は電通の担当者に対し、2月に予定される定例議会に参考人として出席を求める方針。電通広報部では「都知事から『都議会で説明してほしい』と依頼されたことは事実ですが、時期や人選については未定」と話している。 [2009年12月19日7時36分 紙面から]