2021年4月2日のブックマーク (3件)

  • リスクをとっている人だけが、見える世界がある。

    まだ私がコンサルタントだったとき、ある起業家と「成功」と「失敗」の話になった。 起業に興味のあった、私は聞いた。 「起業するとき、失敗するかもとかって、考えたことありましたか?」 「いや、ないよ。」 彼はこともなげに言った。 私は、それでは、と思い言った。 「勝算があったのですね。」 「いや、それもないよ。」 私は困ってしまった。 失敗も考えたことがない、勝算があったわけでもない、一体彼は何を思って、起業したのだろう。 すると彼は言った。 「あなたには一生わかんないと思うよ。」 私は内心ムッとしたが、お客さんに怒りをあらわにするわけには行かない。 へりくだって、こう尋ねた。 「すみません、なぜでしょうか。」 彼は、私を見つめていった。 「そういうとこだよ。あなたには、凄みがない。そう言う人には、説明しても、起業家の心はわからない。」 「……」 私は憤懣やるかたない状態であったが、平静を保っ

    リスクをとっている人だけが、見える世界がある。
  • 「言い切る人」が強すぎる。

    私はコンサルタントだった時、上司から 「コンサルタントは意思決定するな」と口を酸っぱくして言われた。 「特に人事。人事に関しては、意見表明もできる限り避けること」 とまで言われた。 例えば、「ウチの取締役、どう思う?」など、人の印象について聞いてくる経営者は少なくない。 確かに、結構怖い質問だ。 その一言が、どのように波及するかわからないのだから。 それに対しては 「社長のお考えを聞きたく」と言い、はぐらかせ、というのだ。 要するに、リスクヘッジである。 「それでも、意見を求められたら、どうしますか?」と質問すると、 「それを言える立場ではないと言いなさい」と指導された。 * しかし後日、一人の経営者に意見を求められた時のこと。 社長は「あいつのパフォーマンスについて、どう思う。」と私に尋ねた。 あー、答えちゃいけないやつだ、と思い、「社長のお考えを聞きたく」というと、 「意見を求められた

    「言い切る人」が強すぎる。
  • 真の金持ちは「中小企業のオーナー」であると知ったときの話。

    以前、コンサルティング会社に勤めていたとき、何が一番良かったのかといえば、数多くの企業を見ることができた点だ。 様々な会社を横並びで見れば、何が良くて何が悪いのか、理解しやすい。 ベンチャー、中小企業、大企業……すべてが比較対象だった。 中でも面白かったのは、ベンチャー・中小企業のコンサルティングだった。 その理由としては主に以下の3点だ。 ・経営者と直接話ができる ・意思決定が速い ・施策の結果が見えやすい 特に、「経営者と直接話ができること」はまさにこの仕事の醍醐味で、様々な知見を得ることができた。 真の金持ちとは、中小企業のオーナー その知見の一つが、「お金」に関するものだ。 変な話だが、例えば世間知らずだった私が、最初に衝撃を受けたのが、オーナー経営者の報酬だ。 オーナー経営者は、ほとんどの上場企業の経営者よりも、はるかに良い報酬を得ていることに、私は驚いた。 例えば、以下の記事を

    真の金持ちは「中小企業のオーナー」であると知ったときの話。