キリンビールは10月,グループ9000人を対象とする大規模なリアルタイム・コミュニケーション/コラボレーション環境を構築した。在席確認のプレゼンスを中核に据えて,インスタント・メッセージ(IM)を導入。通信事業者のIPセントレックスとの連携を実現し,クリック・ダイヤルの実装に成功した。 「あのまま放置しておくと,社員は電子化された情報に押しつぶされてしまい,本来やるべき業務や創造的な活動に充てるべき時間が奪われかねなかった」。キリンビールの桝田浩久情報企画部部長補佐は,刷新前の社内システムについてこう話す(写真1)。 キリンビールは2006年10月,新しいコミュニケーション環境を構築した。電子メール,IP電話に加えて,新たにインスタント・メッセージ(IM)を導入。あらゆるコミュニケーションの基盤となるシステムに,プレゼンスを据えた。また緊密な情報共有ができるよう,ディスカッション・スペース