高松のスーパーが激変しているらしい――。 そんな実情を知ったきっかけは、香川県出身の母の言葉だった。四国にゆかりのない人はあまりご存じないだろうが、香川ではスーパーと言えば、マルナカ。今はイオンの傘下に入ったが、単体で売上高2000億円(2009年度)をたたき出す、地元スーパーの雄だった。母の実家近くにもマルナカがあり、私も幼い頃からマルナカにしょっちゅう通っていた。 しかし、母によると、今、高松ではマルナカ一強体制が崩れ始めているという。四国内の高速道路など、交通網が整備されたことで、本州から競合の小売りが続々四国に進出し、競争が激化。さらに、新興勢力も台頭している。中でも主婦の間で話題に上るというのが、「新鮮市場きむら」。調べてみると、香川県と岡山県で合計14の店舗を展開しているという。Webサイトはいたってシンプルで、なにがそれほど好評なのか分からない。なぜ今、こうしたスーパーが消費