その昔、「本がデジタル化したら、音が出て、絵が動いて、なにかすごく進化するんだろうなぁ」と信じていた。 そして今、『Flewn』がその理想を実現してくれたと思っている。 『Flewn』は、タッチパネルで見せる表現を追求した絵本で、操作は指で画面をなぞるスクロール操作だけ。 指で画面をスクロールすると時間が経過し、キャラクターが動き、物語が進む。 キャラクターが動いているのでアニメのように見えるが、プレイヤーの指で物語を進めるので、主体はあくまで読者。 アニメでもなく、かといって従来の絵本でもない。新しく、そしてプレイヤーを今までになく本の世界に引きずり込む魔法の絵本だ。 本作の主人公は、年老いたクジラ。 彼は、なぜか歩行器を身に着け、ひたすらに砂漠を旅している。 そして、その背中には町があり、海洋生物が暮らしている。 なぜ、クジラは陸を歩いているのか。なぜ、背中に町があるのか。 これが、寂
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