新型コロナウイルス感染症の流行が始まってから約2年が経過した。さまざまな感染症対策が登場し、街中のあちらこちらで非接触の体温計や二酸化炭素濃度測定器(CO2モニター)*1などを見かける。もちろん、対策は重要だ。ただ、こうした機器が表示する数値が正確でないとしたら、むしろ悪影響をもたらすのではないだろうか――。 *1 大気のCO2濃度が400ppm程度なのに対し、人の呼気のCO2濃度は3~4万ppm。CO2濃度は人の密集度や換気状況の指標となるため、CO2モニターの利用が広まっている。一般的に1000ppmを超えると換気などの対処が必要とされる。