2017年10月に開催された「第45回東京モーターショー」。ヤマハ発動機・ブースで行われたプレス・カンファレンスで、ひときわ注目を集めたのが、概念検証実験モデル「モトロイド(MOTOROiD)」でした。ヤマハ発動機の柳 弘之社長(当時)が少し離れたところから「Stand up!」と声をかけて合図を出すと、そのバイクのようなフォルムのマシンはゆらりと身体を揺らし、自ら起き上がったのです。さらに、手招きに応じて、自分でバイクスタンドを跳ね上げ、ゆっくり社長の元まで近づく「モトロイド」。説明のあいだ、大人しく社長の脇に控える姿も、「従順な相棒」といった風情。最後はそのままスーッと後ろに下がって、また自分でスタンドを出して停車したのです。これまでの「乗り物感」を超えたその動きに、各国メディアも大興奮。その後のフォトセッションでは、実車になかなか近づけないほどの人気ぶりでした。 【画像】なぜ倒れない