米原子力空母エンタープライズの艦内で2006〜07年、下品なジョークや同性愛者を中傷する発言を含んだビデオが放送されていたことが分かり、米海軍が内部調査に乗り出す方針を決めた。同空母の母港があるバージニア州ノーフォークの地元紙バージニアン・パイロットが2日までに報じた。 同紙は、当時の同空母副長で現在は艦長を務めるオーウェン・オナーズ大佐(49)が6千人近い乗組員の娯楽用として制作した複数のビデオの一部を入手。男性が自慰行為のようなしぐさをする場面や同性愛者を侮辱する大佐の発言などが収められていた。 エンタープライズは世界初の原子力空母で、1961年配備。68年に長崎県・佐世保基地に寄港した際には激しい反対闘争が起きた。大佐がビデオを放送していた06〜07年当時は、イラクやアフガニスタンの作戦を支援する任務に就いていたという。(共同)