Photo By Mary Faith. from Flickr 最近、よく耳にする言葉、「TPP」とは、一体何かご存知だろうか? TPPとは、「環太平洋パートナーシップ協定」(Trans-Pacific Partnership)の略称。2006年に、ニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイの4カ国が発効させ、現在は、アメリカ、オーストラリアなど9カ国が加わっており、15年までに工業製品、農畜産物、金融サービスなど全ての商品について貿易の自由化をすすめ、関税を100%撤廃する計画だ。 このTPP、参加国におけるGDP(国内総生産)の対比を見れば、実質的には日米貿易でしかないことは明らか。アメリカはリーマン・ショック以降、財政破綻に追い込まれている。オバマ大統領は「アメリカは輸出を増やすためにTPPを活用したい」と述べており、TPPはアメリカの経済回復のためにある協定とも言われている。