知人を殴ってケガを負わせたとして、元プロボクサーで、日本ウェルター級の元チャンピオンの男性が9月下旬、傷害の疑いで警視庁に逮捕された。 報道によると、男性は9月18日午後10時ごろ、東京都豊島区の公園で、ペルー国籍の知人の顔を殴ったり、踏みつけたりして、鼻の骨を折るなど3週間のケガを負わせた疑いが持たれている。当時、複数人で酒を飲んでいて、口論になったという。 警察の取り調べに対して、男性は「相手が殴りかかってきたため、とっさに手が出た」と供述したようだ。ボクシング経験者の場合、殴りかかってきた相手に反撃しても、正当防衛は認められないのだろうか。田沢剛弁護士に聞いた。 ●ボクシング経験者でも正当防衛は認められるが・・・ 「『ボクシング経験者だから正当防衛が認めらない』ということはありません。あくまでも、反撃行為がどのような攻撃行為に対してなされたものか、そのときの状況によって判断されます」