「ドライバーの気質や思考が変化してきている」。経営者の間で昨今、よく聞かれる話だ。かつては長時間労働である代わりに、大学卒の会社員よりも稼ぐことができた運送業界。ハンドル一つで家を建てることができた。しかし、近年の運賃の低迷、長時間労働の抑制により、かつてほど稼ぐことは困難になっている。この現実にジレンマを抱える神奈川県の運送事業者がいる。 同社は、配車効率を徹底的に上げることで、低運賃をカバーしてきた。低運賃のなかで、十分な利益を確保し、ドライバーの給料に還元するためだ。他府県からの就職を助けるため、社員寮を備えているほか、免許取得支援制度を設けるなど、ドライバーを確保するために対策をとっている。 同事業者の悩みは、ドライバーが長続きしないこと。良い給料がもらえる半面、車の稼働率は高い。結果として、ドライバーの負担が増える。貯金や家の購入など、それぞれの目標を達成した段階で辞めてしまうこ
![効率化のジレンマ 長続きしないドライバー|物流ウィークリー・物流と運送、ロジスティクスの総合専門紙](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ca5c69bf95b9b9aa403656b5649de7bdbe4ed45b/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.weekly-net.co.jp%2Fcommon2%2Fimg%2Ffb.png)