ファンダール派の仲間、ホークアイとシズクのふたりと合流するために辺境の都市ロンバルドを訪れたアルカイン、セロ、フィノ。しかし、ホークアイらは魔人の罠により旅の終わりの森の結界に囚われ、音信が途絶えてしまう。魔人の動向を知らず、ふたりを探すアルカイン。セロとフィノは、ロンバルドの街の散策に繰り出すが、そんなときセロに「助けて」声を掛けたのは精霊のような不思議な少女だった。 [tegaki]ここが、あの女のハウスね。[/tegaki] とか言い出しそうなフィノが怖い。彼女の黒さは、他の女の影がちらついたときにいかんなく発揮され、アルカインすら怯えさせるほどなのだ。って話の本筋とは違うところでニヤニヤしてしまいますが、正統派ファンタジーで突き進む物語の第2巻です。 新しく仲間になったホークアイとシズクは、確かな実力を持ちながら、性格に難有りな変人で、彼らとの付き合いで鍛えられたからこその、アルカ
魔導具を用いて魔法を利用するのが当たり前の世界で、ただ一人魔導具を使おうとするとすべて壊れてしまうという少年・セロ。 そんな彼の秘密が深く関わる王道なファンタジーです。 なんですが……今回の幼馴染みは嫉妬深いを通り越してヤンデレに片足突っ込んでいるような……。 渡瀬作品の特徴として、絶対幼馴染みが出てきます。そして当然ヒロイン役です。かなり重度の幼馴染みスト……ってそれはそれとして。 この幼馴染みのフィノがかなり重症で、一緒にいないと不安だからといって一緒のベッドで寝ようとしたり、片時も離れようとしなかったり、近づく年頃の女はすべて敵認定。かろうじて嫉妬深いで止まってますが、なんかの拍子に『中に誰もいませんよ』とか言い出しそうで実に怖いですええ(笑)。 こんなことばっかり書いてますが、もちろんファンタジーとしての基本はしっかり押えられているのでおもしろいですよ。 シリーズ一覧
輪環の魔導師 (2) 旅の終わりの森 (電撃文庫 わ 4-26) 作者: 渡瀬草一郎,碧風羽出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2008/03/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (62件) を見る読了。表紙、オビのあるスペースがとことん浮いてますね……。 すたすたと階下へ降りて行くアルカインの足音を聞きながら、セロは慌てて寝台の乱れを直しはじめた。 フィノも一応はそれを手伝いながら、小声で耳元に囁く。 「……セロ、本当は(、、、)起きてなかった?」 「朝まで寝てたよ!」 黒猫アルカインと共に旅立ったセロたちは、彼の仲間と合流すべく、辺境の都市ロンバルドを訪れる。はじめて目にする大きな街。物珍しげに歩くセロに、一人の不思議な少女が姿を見せた。 面白かった。 今回は四六時中一緒にいるせいか、フィノのデレっぷりが異常です。もはや籠の中の
あとがきの「コンバット越前」と「ジェノサイド横町」が一番ツボでした。 まさかこんなところで越前と出会うとは! 序章その二とでも言いますか。 仲間との合流と、新しい出会い。 当面の目標と敵の登場。 否応なくこれからの物語の広がりに期待が持てます。 ……が。 愛が重い! ディープラブ! フィノ⇒セロとか、シズク⇒アルカインとか、ホークアイ⇒遺跡とかとか! ネタバレになるので伏せる愛もいくつか。 そこがおもしろいというか、それがおもしろいというか。 いきなりどろどろの三角関係が出来上がってたりとか、 渡瀬作品の本領発揮ですか? でろーんと伸びるアルカインが実に愛らしい。 とはいえ。 やっぱり物語的な盛り上がりがちょっと物足りないところ。 上手く絡み合っていく展開はよかったんですが、世界観の説明という印象が強かった。 材料が揃ってきたので今後の展開は凄く楽しみなんですが。
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