「見てぇ、地獄って素敵よね。立花さんもあの本読んで思わなかった?極楽なんかよりも何百倍も楽しそう。何百年をかけても、私は必ずこの村の地獄の釜の蓋を開いてみせる。そして死者をこの世に歩かせるわ。立花さん、ゾンビ映画好き?先生ね、すっごく大好きなの。 あれって夢があるわよね?」 あらすじ漆黒の森、底知れぬ闇をたたえた深い山。光なき、黒い影に囲まれた山村「庫宇治村」。 単位の足りない生徒のため特別に組まれた課外学習の一環でこの村を訪れた引率の先生と7人の生徒達。到着した彼らを待ち受けていたのはどこもかしこも黒く煤けた建物と老人しかいない寂れた有様だった。勿論電気も通っていないし、携帯電話も通じない。あろうことか普通の電話も村の病院に一つしかないらしい。あまりに酷い村の状況に早速やる気を無くす皆。そんな中、引率の先生からこの村で過ごすにあたっての約束事が皆に伝えられる。 一つ、村や森の植物を傷つけ
単位の足りない生徒たちのために組まれた課外学習プログラム。電気も通わないような寒村・庫宇治村を一週間の農作業を行うために、立花玲花たち七人の生徒と引率の片平教諭は訪れていた。黒一色の村、恐ろしい伝承と忌まわしき響きの童歌。外界から隔絶された黒い雨の降る村で、血の色をした果実「アカモロ」が狂ったように地を染めている。 [tegaki]怖ッ!![/tegaki] ラノベでホラーものっていうのはあんまり見かけませんけれど、これは良い感じですね。隔離された滅び行く寒村で、その地に伝わる伝承と奇妙な風習、掟。そんな地に足を踏み入れた高校生たちが巻き込まれていく恐怖体験。 明かされないから怖いこともあるというわけで、序盤~中盤の見えない何かに怯えていくという過程はかなり怖いですね。逆に、村からの脱出を決めてからはアクション要素が微妙に入ってきたりして、ホラー要素よりは種明かしの部分の説明が多くなって、
いい意味ですごくB級ホラー。 ホラー自体あまり見たり読んだりしないんですけれど、 ゲームで言えば「零」と「バイオハザード」を足しちゃったような内容? なんとなく「弟切草」を思い出した。 和風ホラーの這い寄るような、滲み出るような恐怖は無く、 洋風ホラーの驚きを伴う恐ろしさも無く、 やっぱり一言で評すなら「気持ちいいほどのB級ホラー」 しかし、突飛でトンデモな内容と展開に苦笑いしつつも、 終盤には作品に引き込まれていた不思議な魅力があるのも確か。 いや、結局トンデモなんですが。 それにまぁ、随分都合の良い登場があったりするあたりやっぱり、ねぇ。 それでも読み終えておもしろかったと思える妙味。 B級好きなら楽しめるんじゃないでしょうか。 登場人物らは魅力的とまではいえないまでも、 個性があって裏の主人公とも言える彼女の話は結構楽しめました。 惜しむらくは主人公が表紙イラストのイメージほどツンじ
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