『ココロコネクト ヒトランダム』(庵田定夏/ファミ通文庫)を読んだ。 これは良い作品。男女入れ替わり物と言うのはわりとポピュラーなジャンル(だよね?)だと思うのだが、入れ替わりによって生じるキャラクター間の葛藤と解決のプロセスがわりときちんと構築しているので説得力がある。また主人公が非常に最近の流行と言うか現代的なハーレムメイカー気質である(このあたりを参照。他にもいっぱい議論されているので興味のある人は調べてみるよろし)あたりは、やっぱりFate、禁書目録の系譜を感じさせますなあ。なんつーか、こういう主人公にはまったく共感出来ない自分ですが、さすがに長きに渡る格闘の末、共感は出来ないまでも理解できるようになってきたので、今回は素直に受け入れられるようになりました。オレも成長したなあ…数年前だったら口を極めて罵っていたぞたぶん…。 別にバトルも伝奇もないけど、人格の入れ替わりってのは、実の
『ほうかごのロケッティア』(大樹連司/ガガガ文庫)読了。 なんつうか、いい話だなあ…以外の感想が出てこなくて困る。いや語るべきところはいろいろあるんだけどね。邪気眼にスクールカーストをプラスして、ロケット物の皮で来るんだこの作品の着眼点はすごいな、と思います。邪気眼もスクールカーストもロケット物もそれぞれ手垢にまみれた題材ではあるんですが、それぞれがきちんとキャラクターの動機に結びついている。主人公がスクールカーストの調整役をやっているのは、過去の自分における邪気眼の痛々しさからの過剰適応だろうし、ヒロインが邪気眼になっているのは過去の主人公の邪気眼の派生だし、ロケットは主人公とヒロインを結びつけ、前に進むためのガジェットなんだけど、まあこんな風に語ることに大した意味があるとは思えないんだよな(なら書くなよ)。なんかそれは重要じゃない気がするんだ。 じゃあ何が重要なんだろうって言うと…やっ
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