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2008年5月3日のブックマーク (4件)

  • “文学少女”と神に臨む作家 上 – MOMENTS

    二月に入り、遠子先輩の卒業は刻一刻と近づいてきている。心葉はななせと付き合い始め、けれど、ふとしたときに心葉の脳裏には遠子先輩の顔が浮かび、そのたびに胸を刺すような痛みを覚える。別れを思わせる言葉を発する遠子先輩。心葉とななせの仲を裂くために行動するという流人。心葉と不思議な文学少女との物語の最終章が始まる。 ついにやって来てしまったラストエピソード。物語は遠子先輩の確信へと迫り、彼女自身の出自や境遇が少しずつ明かされてきています。いつも笑顔を絶やさずに、心葉を元気づけるかのように振る舞っていた彼女の触れることのできなかった部分に、心葉はついに手を伸ばしていきます。それは、心葉自身が心から望んだことではなく、流人の遠子先輩を想うがあまりの暴走とも取れるような独断の結果ではありますが。 ななせとの日常は心葉にとってどういう意味を持っているのか。ようやくひとなみに恋愛をしようと思えるようになっ

  • 人類は衰退しました〈3〉 – MOMENTS

    人類のすべてを記録するための、ヒト・モニュメント計画が実行に移されることになりました。クスノキの里で暮らす私たちのところにも、都市遺跡調査のための給電のおこぼれとして、電気がやってくることになりました。賑やかに盛り上がるわたしたちとは裏腹に、妖精さんたちはなんだか元気がないみたいです。そして、突然の里帰りのお知らせ。お別れの際に妖精さんからもらったまぬある(マニュル)には、なんだか物騒なことも書いてありますよ? これは、もしかして身の危険……? ほのぼのから一転してシリアス風味の第3巻。都市遺跡の調査に訪れたわたしと助手さんは、うっかり謎の乗り物で都市の何処とも知れない場所に放り出されて、レッツサバイバル! なお話。 何気にデンジャラスな雰囲気が漂っていたのは、まさに妖精さん不在のためのリアルな現実がそこにあったからなのですね。そして、科学の目では観測できない妖精さんの存在は、まったくもっ

    人類は衰退しました〈3〉 – MOMENTS
  • 2008-04-06

    夜な夜な繰り広げられる狼たちの宴。 敗者は地に這い、勝者が手にするは……半額弁当。 弱肉強の世界に足を踏み入れた佐藤の行く末はいかに!? 半額弁当をめぐって争うのはいいとしても、その手段が殴り合いであるというのはいただけない。 たかだか200〜300円の値引きのために自分が怪我をしたり他の誰かを傷つけてもいいなんて論理はさすがに酷かないか? 争奪戦がもっとくだらないゲームとか笑える頭脳戦であればよかったのに。 …とはいえ、主人公を対象にボーイズラブ小説を書いてしまう白粉嬢をはじめとしてキャラクタの立て方は面白いものがあるし、こんな話をガッツリ読ませるものに仕立て上げる作者の筆力はなかなかのものだと感心もしてたり。 「ベン・トー」続編はともかくとして、シリアスなお話っぽい前二作はちょっと気になるかも。 ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫) 作者: アサウラ,柴乃櫂

    2008-04-06
  • 文学少女と神に臨む作家: Alles ist im Wandel

    琴吹さんめっさラブ。 ななせちゃん超かわいくていい娘なんですけどっ! いやもぅ、今回彼女が登場するたびに悶えっぱなしでした。 あちこちで流人ヤンデレ、流人がやばいとか書かれている理由に納得。 前々から危うい人だとは思ってましたけど、危ういんじゃなくて危ない人でした。 もちろん、一言にそう断じてよいわけでもないでしょうが。 ないでしょうが……前世とか言い出されるとちょっと…… 改めて文学少女シリーズはサイコサスペンスの面もあるなぁと実感。 親世代の語りが非常に怖いし。 虚構と現実が入り混じるような展開は怖気を感じる。 が。 そんなものすべてを吹き飛ばす琴吹ななせ嬢いやっふー! うは、なにこれ、めちゃくちゃ可愛いっすよもぅ当。 だけにラストのあのシーンで思いっきり安堵。 これからも心葉の支えになってもらいたいもんです。 ……が。 うぉい、次でなんかあったら絶叫しますよ、マジで。