大切なものから、瞳をそらすな 地方都市・伊々田市を支配する謎多き女系一族・朽葉嶺家。朽葉嶺マヒルは、家族のように暮らす四姉妹から次期当主に選ばれた一人と結婚しなければならない運命にあった。 跡継ぎを決める儀式の日が近づく頃、町で連続殺人事件が起こり、マヒルの前に不思議な少女が現れて・・・というお話。 主人公のマヒルは、ただの中二病なんじゃないかね。 周囲に流されているばかりで煮え切らない態度がイライラさせられましたが、藤咲(イタカ)と出会い、事件の犠牲者が増えるにつれて、徐々に朽葉嶺の因習に疑問を抱き、自らの判断で行動するようになるところはよかった。 一方、イタカは決して「正義の味方」ではありません。 彼女のやったことは彼女も悩んだ末のことだとは分かるのですが、マヒルにしてみればそれだけに怒りのぶつけどころがなくて、どうしようもない気持ちを持て余してしまうのでしょうね。 加えて朽葉嶺家の四