「女帝・龍凰院麟音の初恋」風見周(一迅社文庫) 人よりもちょっぴり巨乳が好きな高校一年生である俺――月見里悠太は、人生最大のピンチに直面していた。なんせ、夏休みの記憶をきれいさっぱり無くしていたんだ。しかも、忘れちまった夏の間に俺はとんでもないことをしでかしてしまったらしい……。なんと「学園の女帝」と恐れられる超堅物の風紀委員長にして、日本有数の大財閥のご令嬢、アイドルも逃げ出す超絶美少女・龍凰院麟音と恋に落ちたみたいなんだ。 ――なに? おいしいシチュエーションじゃないかって? バカ言うな! 麟音はなあ――天下無敵のド貧乳なんだよ!巨乳命の俺にとって、なんの魅力もないんだ! と・こ・ろ・が。 同じように記憶を失っていた麟音は、とんでもないことを言い出しやがった。 「一週間以内に恋なんてしてなかったと証明しろ。さもなくば処刑にする!」 そんなこんなで、俺の命懸けの一週間がはじまってしまった