登山の第一線で活躍する冒険家は、超冷静な安全志向 今、世界で活躍する日本人の冒険家として筆頭に上がる人といえば、平出和也さんではないでしょうか。 平出さんが行っているのは、前人未到の壁に新たなルートを開拓する、冒険的なアルパインクライミング。 2008年に挑戦したカメット(7756m)では、新ルートからの登頂を世界が称え、登山界のアカデミー賞とも呼ばれるピオレドール賞を日本人として初めて受賞。 2017年に登頂したシスパーレ(7611m)では、北東壁に新たなルートを開拓し、同じく日本人初となる、2度目のピオレドール賞を受賞するという快挙を成し遂げました。 さらに、今年の7月にはパキスタン北部にあるラカポシ(7788m)に南面から挑戦し、初登攀を成功させています。 表だって見えてくるのは名誉ある記録の数々。しかし、その舞台裏にあるのは危険がつきまとう過酷な現実です。 いつ崩れるか分からないセ