はじめに 第2回では、Spark Streamingを中心としたリアルタイムなセンサデータ処理システムの構築方法と、性能検証の進め方、および初期設定における性能測定結果を解説しました。 今回はシステムを構成するメッセージキュー「Kafka」、ストリームデータ処理エンジン「Spark Streaming」、検索エンジン「Elasticsearch」のチューニング方法と、チューニング後の性能測定結果について解説します。 前回のおさらい:初期設定における測定結果 初期設定で測定した結果、Kafkaの格納性能は8,026メッセージ/秒、Sparkの処理性能は19,346メッセージ/秒となりました。Kafkaがボトルネックとなり、システム全体のリアルタイム処理は8,026メッセージ/秒となります(図1)。この結果から、初期設定では第2回で解説した目標性能である10,000メッセージ/秒の処理性能を満