会場はクスクス笑いや興奮気味の会話が飛び交う。 そんな「昭和レトロ家電ー増田健一コレクションー」(足立区立郷土博物館)に行ってきた。 入るとまずこちら。 岩崎通信機「ボースホーン」(BOTHー PHONE) 昭和38年 向きを変えずに両方から使える電話機。「テレホン事務のハイ能率化」を謳っている。万一、一方のダイヤルが破損してももう一方があるから「一秒も休みなく使へます」と解説にある。 早川(現シャープ)の「テレビ型ラジオ シネマスーパー」昭和31年 テレビが高嶺の花だったころ。せめて気分だけでもテレビを味わえるという触れ込みだったが、値段が恐ろしい。10900円なり。当時高卒国家公務員の初任給は5900円だったというから…。 富士電気「お座敷双頭扇ーサイレントペア」昭和39年 上下二段でそれぞれ強弱の調整ができる。NHKテレビ小説の「ゲゲゲの女房」の雑誌編集部シーンで使われていたという。