人が買い物をするのを見るのは、自分に関係していなくても楽しいものだ。もちろん、本人はもっとワクワクだろう。動物でも同じ所有権獲得の一端なのだから当たり前なのかもしれない。それくらい基本的な本能によるものなのだが、なぜか買い物をテーマにした映画やハリウッドドラマというのは見当たらない。恋愛ドラマ、冒険活劇、ときに食欲の映画もあるが、買い物は脇役にしかならない。それは、買い物は直感的なものだからだ。 アマゾンのベゾスCEOが『ワシントン・ポスト』(Washington Post)を買収するとして話題となった。米国では、新聞が休刊に追い込まれたり、新聞社自体の経営破たんが続いている。ちょっとググってみると、2009年にすでに上半期だけで100紙以上が消えたそうで、そんな状況下でのワシントン・ポスト買収には、多くのメディア関係者を驚かせた。 たぶんベゾスが、創業130年の有力紙を救うために買ったの