ソニーの長谷島眞時・業務執行役員SVP(写真)は10日、東京都内で講演し、情報システム戦略について語った。ソニーは2日にテレビ事業の不振による2012年3月期の純損失見通しを明らかにしたばかり。同時にテレビ事業の収益改善案を発表した。 この9月まで最高情報責任者(CIO)を勤めた長谷島氏は、経営状況を受けて「テレビ事業は厳しい。ソニーだけではなく作っても利益が出ない状況」とした上で、変化に柔軟に対応する業務基盤やシステム構築の重要性を語った。 長谷島氏は「モノ作りだけでなくシステムや経理などあらゆる機能を外部委託するのが当たり前になっている。むしろ社内の従業員は外部委託した事業をマネージするのが大切になる」と本社機能の役割の変化を指摘。コスト削減や投資抑制を進めるために、今後も外部委託を増やす方針を明らかにした。 情報システムについても社内の資源の投入は保守やセキュリティなど重要分野に絞り