香港の伝説的カンフー映画スター、ブルース・リーを最新の動画処理でよみがえらせ、高級ウイスキーを宣伝する中国向けのテレビCMが作られたところ、ファンの間で「リーに対する侮辱だ」と批判が続出した。 香港英字紙サウスチャイナ・モーニングポストによると、禁酒していたことで知られたリーを酒類のCMに起用したことに批判が集中。セリフがリーの母語の広東語ではなく、話せなかったはずの普通話(標準中国語)だったことも怒りを呼んだ。今年はリー没後40年に当たるが、動画制作などに協力した娘のシャノンさんは「CMは父への追悼と受けとめている」と話している。(広州 吉田健一)