ソフトバンク代表取締役の孫正義氏 「これまでに何度も決算会見を開いたが、Googleの名が一番多く出たのは今日だろう」――ソフトバンクの孫正義社長は、2007年度第3四半期決算の説明会の席上でこのように述べた。米Microsoftが検索サービス、それに連動した広告事業の強化を図り、米Yahoo!の買収を提案したことで、創業時から米Yahoo!に出資し、さらには同社と共同で日本のヤフーを設立した孫社長が注目されている。Microsoftと組んでGoogleと対抗するのか、あるいは米Yahoo!独自でGoogleと争闘するのか、また別の道を選択するのか。 これについて孫社長は明言を避けたが、携帯電話とインターネットの融合が進む中、ソフトバンクの新たな戦いの焦点は明確になった。 ソフトバンクにとって、Googleは脅威なのか。直近の四半期決算(2007年10-12月期)をみると、米Googleは