【7月19日 AFP】北米や欧州、アジアなどが熱波に襲われる中、国連(UN)の専門機関である世界気象機関(WMO)は、世界はより厳しい熱波へ備えなければならないと警告した。 温暖化の影響とみられる猛烈な暑さが続く中、各国の保健当局は水分を補給し、直射日光を避けるよう呼び掛けている。 WMOの猛暑アドバイザー、ジョン・ネアン(John Nairn)氏は報道陣に対し、「こうした現象は今後も増えていく。世界はさらに厳しい熱波に備えなければならない」と指摘。都市化の急拡大、極端な気温の上昇、人口の高齢化などを背景に、健康リスクが急速に高まっていると警鐘を鳴らした。 さらに日中の最高気温よりも、夜間の最低気温の高さを懸念すべきだと指摘。「夜間に高温が続くと、持続的な熱から体を回復させるのが難しくなり、極めて危険」だとし、心臓発作や死亡の増加につながると述べた。(c)AFP/Nina LARSON