「お客さん、まさか無銭飲食するつもりじゃないでしょうね」。私の薄い財布の中には、なんと紙幣が1枚も入っていませんでした。 居酒屋で飲んで、「さて勘定を」と財布の中をのぞき、慌てた私の様子を見ていた店員。その顔にはそんな疑いの気持ちがありありと表れていました。 私は大きな金額を財布には入れていません。小銭にいたっては、ほとんど入っていません。というのは、日常の買い物や支払いを電子マネーで済ましているからです。 この店では私が持っている電子マネーが使えなくて、あたふたしてしまったのですが、幸いクレジットカードが使え、事なきを得ました。 電子マネーが便利なのは、小銭が必要な時は電子マネーのカードさえあれば事足りるからです。電車やタクシー、バスへの乗車、ちょっとした買い物でも、カードだけ持っていればよいのです。昔は、小銭でズボンのポケットが膨らんで困ったものですが、今はそんな事はありません。世の中